しばらく前から、篠田桃紅さんのブームのようである。
私は同じマンションの80歳越の女性3人から、この本を薦められた。
つまり、高齢の女性の間で篠田桃紅さんがブームなのである。
100歳を超えて、なお矍鑠としている女性は、私にとっても憧れである。
早速本を買った、ではなくって、図書館にリクエストを入れた (^_^;
そしたら50人待ちだった。
やっぱり篠田桃紅さんはブームなのである。
半年くらいでリクエストの順番が回ってきた。
早速読んでみた。そうしたら
100歳の力 の本の内容の半分くらいは自分がなぜ結婚しなかったか?
と、内容だったのでで驚いた。
私の世代ではすでに(60代ですが)女性が結婚しない、で生きるというせいかつを、まるで違和感なく受け入れているのだが(これは私個人の認識かもしれないけれど)
さすがに私より40年以上前に生まれた方の時代では、
結婚しない、という選択が非常に異端のことだったのだな。
というように思った。
肝心の、桃紅さんが水墨の世界で自立していく過程、とか毎日の暮らし方
などは、まるで頭に入らなかった。(^_^;
それほ桃紅さんが結婚しなかった事へのエクスキューズが強力な本であった。
ただ、さすがだ、と思ったのは、桃紅さんの着物の着こなしだ。
今、古い着物を着る、というようなことがブームなようだが
桃紅さんの着方はそういう付け焼き刃の着方ではなく、
おそらく、かなり高い着物だとモノクロの写真からくみ取れるような着物を
(結城とか大島というような)普段に、気楽に着崩して着ていて素敵だ。
さすがに100年の間、着物を着続けた人だけのことはある。と感心したことだった