友達のご主人が亡くなった。60代後半でガンであった。
その後、友達とお金のことを話したことがある。
友達は60代前半、
「遺族年金と、ご主人が残してくれ貯金などで
残りの人生をなんとかやっていける」と言っていた。
で、そこで、話が進んだ、
「世の中に貯金ゼロの人がどのくらいいるんだろうか?」
ということである。
私も友人も、貯金は多少ある。
例えば、親戚で不幸などがあっても素直にお香典を出せる。
もし、何かの事情で入院することになっても
当面はお金が払える。
が、貯金ゼロってことは、そういう時、どうするんだろうか?
いざという時のための貯金がゼロってことは、どうやって暮らしていくの?
まず、ホームレスの方々、この方々の大部分は貯金が無いだろうとは思う。
20代で、奨学金を返還している方も貯金がないかもしれない。
などと友達と話していたのだが、
この問題は専門家の登場で、簡単に疑問が解けた。
知り合いの銀行員の方がこう言った。
「貯蓄ゼロの方は結構いますよ。たとえば、親戚の結婚式の祝い金が払えなくて
カードローンで借りるとか」
「車検の代金が払えなくて、ローンを組むとか」
世の中には、低所得でもきちんと貯金する層と、収入が多くても貯金できない層というのがあるのだそうだ。
その銀行員に言わせると
「世の中には、お金の計算をして使える人と、お金の計算ができない人がいる」
のだそうで、給料をもらったら、もらったものは全部使って良い、と信じている層がいるのだそうである。
「それじゃなくちゃ、世の中にサラ金とか、過払い金を取り戻しましょうとか
いう宣伝があんなにあるわけないじゃないですか」
という彼の言い分に非常に納得したのであった。