実は私はターシャさんの本は古本でしか買ったことがないんです。^^;
それも人に差し上げてしまい、手元に1冊も残っていません。
ターシャさんの本は、美しい庭の写真が多く、植物好きの人間ならば
誰だって惹きつけられてしまうだろう、というものでした。
ターシャさんの本で、彼女が様々な物を、手作りで作り上げているのを読みましたが、ただただ「すごいなー」と思うばかりでした。
料理、お菓子、洋服、編み物 このくらいなら、普通の主婦の方でもなさっている方は多くいらっしゃるでしょうが、ターシャさんは、これに加えて、ロウソクとか
人形とか、ヌイグルミとか 何でも手作りしてしまうようでした。
今回、ターシャさんの息子さんのセス・チューダーさんが書いた
母ターシャの思い出という本を読みました。
読んで思ったことは、「ああ、こんなお母さんにはとてもなれないな」
ということでした。
何しろ、食事は家畜を育てる、野菜を育てるから始まるし
衣服は麻の種を撒いて、糸を紡いで染める所から始まるし
ハム、ベーコン、チーズ、バター、は手作りだし
クリスマスの飾り付けは手作り出し、プレゼントも当然手作りだし
カレンダーから、子供用の小さい絵本も手作りだし
人形芝居の人形も手作りだし、庭は美しく手入れするし
動物の世話はするし、仕事の絵本は描くし。
いやもう、こんなお母さんは100万人に1人くらいしかいないだろう
と思いました。
息子のテスさんが書いている子供時代の思い出も、素晴らしくって
こんなお母さんに育てらられたら、最高に幸せな子供時代だったろうな
と羨ましかった。
ただねえ、こんなに万能な女の人を目指したら大変だろうと思います。
私なら3日で倒れます ^^;
テスさんも、成人して、一旦は教師になるのですが、その後大工さんになります。
お母さんの家もテスさんが建てました。
ターシャさんのお子さんなので、テスさんも手先が器用で、ものづくりが好きな方なのでしょう。
子供の目から見たターシャさんの姿が書いてあって、楽しく読みました。
しかし、同時に劣等感も感じましたね。こんなに万能な女の人がいるのに
私ときたら、なんとロクデナシなんだろう、と。
ターシャさんがお好きな方におすすめ致します。私は図書館で借りましたが。