私が高校生の頃だから、もう40年以上前になるけれど
英語の先生が、(その頃は珍しい)アメリカからの留学帰りの先生だった。
その先生が
「アメリカの弁当ってのは、パンを適当に切って、ジャムを塗って
紙に包んだだけものだよ」
と言っていた。
その頃は私もよくわからなくて「へえ、アメリカってモダンなんだな」
などとのんきなことを考えていた。
だが、最近、某掲示板で
「外国の働く主婦は、朝食はシリアルに牛乳を掛けただけのもの。弁当は
各自がパンを適当に切って、何か挟んだサンドイッチを作って持っていくだけ
夕食も簡素なものだし、食器洗い機も揃っている、洗濯も機械任せ「
外国の主婦は、家事をできるだけ簡素にしているから、会社で存分に働けるのだという主張だった。
確かに日本の働くお母さんは、毎朝の弁当作りが大変だ、と言っている。
外国みたいにパンにジャムを縫っただけの弁当などを子供に持たせたら
「手抜きで愛情の足りないお母さん、子供がかわいそうに」
などと言われてしまうだろう。
働くお母さんなのに、食洗機や、洗濯機、ルンバなどを買って家事を簡略化すると
姑から「うちの嫁は家事の手抜きをする」
というクレームがはいるそうだ。
お母さんが会社で一人前に働いて、子育てをし、弁当を作り
掃除洗濯をしていると睡眠時間が3時間、ということもあると聞く。
そういう親を見ていたら娘達が「専業主婦になりたい」
と思うのは当然だと思う。
これから、日本の労働力は減り、主婦に働いてもらう、というのは
日本の経済傾向としてこれからも薦められていくと思う。
そのためには、家事の手抜き、というか簡略化は急務だと思う。
キャラ弁作るお母さんがいいお母さん、というような風潮はどうかと思う。
(別にキャラ弁作るのが悪いということではない。)