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肉じゃがって、実は手抜き料理じゃないか? って実は思ってる。

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肉じゃが、お好きですか?

私は好きですが、頻繁に作る、ということはありません。

月に一回くらい

「あっ、ジャガイモに芽が出てる、肉ジャガにしちゃおうか」

と、思って作ります (^^ゞ

 

何だかねえ、肉じゃがって必要以上に持ち上げられていませんか?

お袋の味、とか、嫁さんの得意料理が肉じゃがとか

嫁さんももらうなら、肉じゃがが上手に作れる人、とか。

 

だいたい、肉じゃがって、そんなに歴史の古い食べ物じゃないんですよね。

肉が一般的に食べられるようになったのは明治時代以降だし

ジャガイモだって、日本人一般に食べられるようになったのは明治からだ。

 

肉じゃがっていうのは、明治の頃、海軍がビーフシチューを作りたかったのだが

デミグラスソースの材料がなかったので、醤油と砂糖で味をつけたのが発症

という説が有力らしい。

 

肉じゃが、作るのも簡単ですよね、

材料もジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ で、大抵の家に買い置きがある。

正直にいうと、30分くらいで出来ちゃうのよね。

延々と煮込んだら、ジャガイモが煮崩れちゃうからね。

 

肉ジャガはどうして素晴らしい料理、という立ち位置になったんだ?

 

昔は肉が高級品だった、ということもあるだろうけれど

今のお母さんたちが、洋食ばっかりつくるようになったからね。

ハンバークとか、シチューとかオムレツとか

 

私が子供時代、食卓に上るのは、茶色い煮物が大半だった。

ひじき、だの、高野豆腐、だの、コンニャクだの。

私、子供の頃、コンニャクの煮たのと、塩辛が大嫌いだった。

子供にあの味はわからない。

 

大根の煮たのも嫌いだったなあ。食卓に大根の煮付けが出ると憂鬱だった。

大根て、匂いがあるんだよね。説明が難しいけど、沢庵が臭い

あれと同じで大根の煮付けにも独特な匂いがある。

子供は匂いに敏感だから、変な匂いのものは食べたくないんだよね。

 

はい、30歳を過ぎた頃から、コンニャクも大根の煮物も、大好きになりました。

 

で、私みたいな記憶のある団塊の世代に近いお母さんたちは

ハンバークだの、カレーだの、焼きそばだのを作るようになっちゃった。

 

ハンバークだって、今はひき肉だけ買ってきて

ハンバークの素みたいのと混ぜ混ぜして、焼くだけ、というのもあるんですって。

 

そういえば、お稲荷さんも、油揚げを煮たのが売っていて

中にご飯を詰めるだけ、と言っていたお母さんもいた。

中のご飯は、ただの白いご飯。普通は酢飯を入れるもんだけど、それはなし。

 

そうやって、お母さん世代が煮物を作らなくなった。

洋食の方が栄養があるでしょ? という考えもあったみたい。

 

そうしたら、煮物を作れるお母さんが少なくなっちゃってね。

みなさん、煮物の種類をあまり知らないもんだから

肉ジャガ、肉ジャガ、と騒ぐようになったんだ、と予測してる。

 

肉ジャガって、ホントウに手抜き料理だ、って私は思ってる。

 

焼き魚とほうれん草の胡麻和え、ぬか漬け、味噌汁

なんて、当たり前のメニューが褒められる時代になってしまったんだなあ

と、しみじみと、思います。

 

この前、ちょっと聞いたら、みなさん味噌汁作らないのね、

あんまり飲みたくないんだって。

欲しかったら、インスタントの味噌汁でいいって。

味噌が売れないから、マルコメくんのコマーシャルもやらなくなったって。

 

おそらく、醤油も砂糖も売れなくなっていると思う。

味付けは「つゆの素」で全部できるからね。

もちろん肉ジャガだって、つゆの素で味付けできる。

 

今のお袋の味、は 「つゆの素」 の味なんだよね。

日本の料理はどこへいくんだろう? と思う。